打ち上げ花火1発の値段と相場は?
個人で打ち上げた場合の値段は?
「花火って個人で打ち上げることはできるのかな?その場合費用はどのくらい必要なんだろう」
「花火玉一つひとつの値段を知りたい!」
夏の空を美しく彩る花火を眺めている間は多くの人が無心になることでしょう。
それほど花火とは美しく儚いものなのです。
しかし、花火大会が終わった後などに、ふと花火玉の値段が気になることがあります。
それこそ大々的にアピールされる二尺玉のような大きな花火は結構なお値段になりそう…。
そこで今回の記事では、
・花火玉のサイズと値段
・花火を打ち上げる際の予算
・個人で花火を打ち上げることができるのか
について解説していきます。
夏の風物詩である花火をお金で考えるのは何とも不遜な気もしますが、予算があってこそ壮大な花火大会を開催することができるのもまた事実です。
そして花火とお金の関係を知ることで、業者に依頼する形で個人の花火大会を開くこともできるのです。
ちょっとしたサプライズの演出にも利用できますね。
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花火玉の大きさで値段が変わる
それでは早速、花火玉のサイズと値段を確認してみましょう。以下の表を見てください。
サイズ | 花火玉の直径 | 値段 | 開花時の直径 | 打上高度 |
3号玉 | 9cm | 3,000~4,000円 | 60m | 120m |
4号玉 | 12cm | 5,000~7,000円 | 130m | 160m |
5号玉 | 15cm | 9,000~11,000円 | 170m | 190m |
6号玉 | 18cm | 15,000~17,000円 | 220m | 220m |
7号玉 | 21cm | 24,000~27,000円 | 240m | 250m |
8号玉 | 24cm | 35,000~40,000円 | 280m | 280m |
尺玉(10号玉) | 30cm | 50,000~70,000円 | 320m | 330m |
二尺玉 | 60cm | 500,000~700,000円 | 480m | 500m |
三尺玉 | 90cm | 1,300,000~1,700,000円 | 550m | 600m |
四尺玉 | 120cm | 2,500,000~2,800,000円 | 800m | 800m |
これが花火玉と値段の関係となっています。
新潟県で開催される「片貝まつり」および埼玉県の「こうのす花火大会」では毎年、四尺玉が打ち上げられています。
四尺玉は定期的に開催される花火大会の中で挙げられる花火のサイズとしては最大のものです。
ちなみにギネスレコードとしては、2017年12月31日にアメリカで打ち上げられた花火玉の直径142cmのものが認定されています。
こちらの花火は重量が997kgもありました。
値段については、当然ながら花火玉の大きさに比例する形で高くなっていきます。
しかし3号玉であれば1発4,000円程度で購入することができるため個人の花火大会も決して夢ではないのです。
一方で二尺玉以上のサイズは価格が50万円を超えるため、個人で打ち上げるにはそれなりの覚悟が必要です。
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花火を打ち上げるときの費用相場
花火玉の値段がわかったところで、花火を打ち上げる際の費用相場をみていきましょう。
当然ながら花火を打ち上げるためには原価としての花火玉の購入費用以外の支出が必要となります。
代表的なものとして、以下の2つは必ず必要となるでしょう。
・人件費
・場所代
これは花火大会を催す際も個人で花火を打ち上げる際も変わらず必要となります。
つまり、これらの費用を全て含めたものを用意してこそ花火を打ち上げることができるのです。
それでは、以下では花火大会を催す場合と個人で花火を打ち上げる場合についてより詳しくみていきます。
花火大会のおおよその予算
はじめに10,000発を挙げる場合の花火大会について費用を検討してみましょう。
先ほどみた花火玉の価格から考えると、3号玉を10,000発上げるだけで原価として3千万円が必要となります。
もちろん全ての花火が3号玉となることは稀であるため、原価はより高くなるでしょう。
それに加えて、前述した人件費および場所代があり、花火大会の場合はさらに宣伝費も必要となります。
そのため大規模な花火大会であれば開催に1億円程度は必要となってきます。
これが日本を代表する規模の花火大会となると2億円、3億円を当然に超えてきます。
個人で打ち上げる場合の予算
では、個人で花火を打ち上げる際にはどの程度の費用が必要となるのでしょうか。
個人で上げるといっても、後述するように無資格の人間が自由に花火を上げることはできません。
そのため個人で上げるとしても、専門家に依頼する形となります。つまり人件費は必ず発生するのです。
個人で花火を打ち上げる場合、規模により費用は大きく変わります。
例えば3号玉~4号玉で50発程度を上げるのであれば、全ての費用を含めて30万円程度必要となります。
費用は依頼する業者によっても異なるため、依頼する場合は複数の業者から見積もりをとると良いでしょう。
もちろん各業者により得意とする花火も異なります。
個人では打ち上げることができない
先ほど軽く触れましたが、花火を打ち上げるためには「煙火打揚従事者手帳」という資格が必要になります。
こちらは社団法人日本煙火協会から与えられるもので、花火に関連する業務を行う場合のみ取得することができます。
つまり素人ではそもそも取得の要件を満たさない場合がほとんどなのです。
このような煙火打揚従事者手帳を取得することで、花火の購入と打上ができるようになります。
しかし購入した花火を保管および移動するためには更に「火薬類取扱保安責任者」という国家資格が必要となります。
つまり無資格の個人が花火を購入して打ち上げることは実質的に不可能であり、仮に行うと法律違反になるというわけです。
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個人で花火を打ち上げるには?
このように無資格の個人では花火玉を購入することすら難しくなります。
そのため個人が花火を打ち上げる際は以下の2つの手段をとることとなります。
・専門業者に依頼する
・協賛金を支払い、花火大会の中で打ち上げてもらう
以下ではそれぞれについて解説します。
専門業者に依頼する
個人で花火を打ち上げる場合、最も融通がきくのが専門業者に依頼する方法です。
業者に依頼するのであれば、人件費や場所代も含めてある程度はセット価格となっています。
具体的な打上数や花火の種類を含めて、利用するプランを検討していきましょう。
先ほど業者に依頼すると50発で30万円程度の値段と述べましたが、もちろん数発から依頼することもできます。
その場合は10万円程度で花火を打ち上げることもできます。
もちろん場所の制限はありますが、あなたの望む日に打ち上げることができます。
協賛金を払って花火を打ち上げてもらう
個人で専門業者に依頼しないのであれば、花火大会の中で協賛金を支払って、花火を打ち上げてもらうこともできます。
これは花火大会によって受け入れているところと、そうでないところがあります。
そのため事前に確認する必要があります。
花火大会の中で打ち上げる場合は、一般的にあなたの名前とメッセージが読み上げられてから花火が上がります。
大切な人への感謝を込めて打ち上げることもできるため良い思い出になるでしょう。
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まとめ
今回は打上花火をお金の面から解説しました。
小さな花火であれば比較的安いものですが、一つの花火大会を開催しようとする場合は大きな金額が必要となります。
以下は今回の記事のポイントです。
・大規模の花火大会の予算は1億円を超える
・無資格の個人が花火を打ち上げることはできない
・個人で打ち上げる場合は専門業者に依頼するか、協賛金を払って大会の中で上げてもらおう
花火大会が心に焼き付くように、特定の個人に向けて打ち上げられる花火はきっとあなたの大切な人の心を揺らします。
あなたも予算を組み、感謝の思いを込めて花火を打ち上げてみてください。