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手持ち花火の種類は?|花火師がこっそり教える裏話を紹介

手持ち花火の種類は?|花火師がこっそり教える裏話を紹介

日本の夏といえば花火ですよね。
夜空に大輪の花開かせる花火は圧巻です。

今回は、そんな打ち上げ花火の話ではなく友達や家族でワイワイ楽しめる花火をご紹介します。

最近では、ご家庭で遊べる花火の種類もかなり多く出回っているので、全てを紹介するのは難しいですが、

大まかに

  • 手で持って遊べるタイプの花火
  • 手で持たずに見て楽しむ花火

の花火のご紹介をしていきます。

手持ち花火の種類① ススキ花火

 

ススキ花火は最も一般的と言っても良い花火かもしれません。花火と言ったら、まずこの花火を思い浮かべる人も多いはず。手持ち花火のセットにも必ずと言っていいほど入っていますよね。

火薬が紙に包まれており、そこに火をとススキのような見た目の火花が勢いよく出てきます。
見た目も派手ですし子供も大はしゃぎで、とても盛り上がる花火の一つではないでしょうか。

遊び方は、先端部分に火をつけて遊びます。先端部分には紙が飛び出ていますが、火をつけるのはこの紙の部分ではありません!火薬が入っている部分です。紙のところに火をつけても、そこだけしか燃えないこともあるので、火薬が入っている先端部分に火を付けるようにしましょう。

風上側から風下に向かってススキ花火を持つようにすると、火や煙が自分の方にくることもなく、安全に遊べるので気に留めておいたほうが良いでしょう。

花火の勢いが強いので、人に向けるようなことは絶対にしてはいけません!

手持ち花火の種類② スパーク花火

 

火をつけていない状態でこの花火を見てみると、ススキ花火と同じような花火に見えるかもしれませんが、線香花火を派手にしたような花火です。

スパークと言う名前の通り、見た目もとても派手で、パチパチッともバチバチッとも、いいながら火花を散らすように燃えていきます。それでいてススキ花火よりも長い時間楽しめてしまいます。

ススキ花火は火薬が紙に包まれていますが、このスパーク花火は火薬がむき出しになっています。
よく見てみると違いがわかるでしょう。

ススキ花火は色が変化することがありますが、こちらのスパーク花火は色の変化を楽しむというよりも派手に火花が飛び散るのを楽しむ花火です。
小さめのスパーク花火は、ケーキに刺して誕生日を祝ったりしているのを見たことある人もいるのではないでしょうか。

手持ちで遊ぶ以外に、演出にも使える人気のが高い花火です。

手持ち花火の種類③ 線香花火

 

線香花火は手持ち花火を楽しんだ後、締めとして最後に楽しむことが多いのではないでしょうか。楽しくて高ぶった気持ちを落ち着けるのには、うってつけの花火です。

こよりに包んだ火薬の先端部分に火をと、パチパチと小さく音を立てて、松葉のような火花が飛び散ります。次第に火花の量が増えていきますが、徐々に火花の量が減っていき、最後には火の玉が出来て・・・落ちてしまいます。

なるべく長持ちさせたいと思ったら、垂直に立てずに少し傾けて持ったほうが良いでしょう。それともう一つ、あまり長い時間火に当てないようにしましょう。
この2点に気を付けると、少しは長く線香花火を楽しむことができるようです。

東日本では和紙で作られた「長手」が、西日本では持ち手がわらか竹ひごで作られている「すぼ手」が多く出回っています。

手持ち花火の種類④ 変色花火

 

手持ち花火にはいろいろな種類がありますが、変色花火は一風変わってます。

この花火は、燃えている途中で火花の色が様々に変化する花火なんです。さまざまな種類の金属粉などが使われるようになって、色の変化を楽しめるようになった、比較的歴史の浅い新しい花火と言えるでしょう。

カラーチェンジャーとも言われていて、火花の変色が得意です。10変色するものや20変色するもの、更には25変色もするような花火もあります。

色の拡がりを手軽に遊ぶことが出来るこの花火は、子供たちから絶大な人気があるので取り合いになって喧嘩にならないように注意しましょう(笑)

リーズナブルに遊ぶことができるような価格のものから、1分以上も色の変化を飽きずに嗜好を凝らして長時間楽しめるような高級なものもあります。

手持ち花火の種類⑤ 手筒花火

 

抱きかかえるので、手持ちと言う印象を持たない人もいるかもしれません。

手筒花火もたしかに手持ちではあるのですが、地方のお祭りなどで使われていることがほとんどで、1メートルほどの竹筒に火薬を詰めて、これに火をと大量の火花が勢いよく噴出します。

吹き上げ式で10メートルくらい火花が上がることもあるほどです。

愛知県豊橋市の吉田神社が手筒花火の発祥と言われていますが、他の神社のお祭りでも使われています。

この花火は花火師が作るのではなく、資格を持った地元の男性が作ります。
竹を切るところだけではなく、火薬を詰めるところまで地元の男性が行い、神社のお祭りで打ち上げて奉納することが一般的です。

一般の人が自由に遊べる花火ではありません。

家庭用花火の種類① ねずみ花火

 

ねずみ花火は花車とも呼ばれています。

この花火は、着火すると推進力に任せ回転が始まりますが、重心のバランスをずらしてあるため回転が安定しないので、そこら中を火花を飛び散らしながら、まるで走り回るように動く特徴があります。

とにかくどこに行くか分からないその動きで、子供たちが大喜びで走り回っているのが目に浮かびますね。
最後はパンッ!と軽く爆発して火花が終わりますが、このパンという音が以外と大きいので子供たちは耳を塞いだり、怖がりながら楽しむことができるでしょう。

かなりリーズナブルに購入することができ、相当な量をセットで販売している店舗もあります。

回転走行花火とも言われていて、火をつけてそのまま地面に放ると、クルクル円を描きながら火花を出しその不安定な動きを楽しめます。

家庭用花火の種類② 吹き出し花火

 

吹き出し花火は色とりどりの火花をすごい勢いで噴き出すのを楽しむことができる花火です。
非常にきれいで花火遊びの締めくくりとしてよく利用されています。

勢いよく火花を吹き出させる吹き出し花火は仕組みに特徴があります。

噴き出し口を狭く絞ることで勢いが増すようになっています。発生したエネルギーが出口を求めて狭い吹き出し口に集中し、その部分において圧力がかかるので圧力によって火薬が勢いよく吹き出すことになります。炭酸の缶ジュースなどを思い切り振ってからフタを開けると、中に入っているジュースが吹き出すのですがこれと同じ仕組みになるでしょう。

吹出口から導火線が出ているので、その導火線に火をつけると中にある火薬に着火するようになっています。

中には巨大なものもあり、かなりの広範囲において火花を噴出するので近づきすぎなようにしましょう。

花火遊びの最後に相応しい派手な演出を楽しめるでしょう。

家庭用花火の種類③ 蛇花火(蛇玉)

 

蛇花火(蛇玉)は火をつけると蛇のようにウネウネとしながら伸びていき、やがて燃えカスになるというかなり地味な花火です。

当初「ファラオの蛇」と呼ばれていた歴史があり、1821年科学者ウェラーが報告したとされているチオシアン酸水銀を加熱すると何倍かの体積になるという特性を使った玩具煙火が原点になっています。
水銀によるリスクを回避しながら同じ特製を持っている化合物を探した結果、石炭ピッチを原料にしている蛇花火へと発展していったようです。

地味ながらも根強いファンが多く、子供でも安全に遊ぶことができるので、大人から子供まで幅広い人から好まれている人気アイテムとなっています。

家庭用花火の種類④ ロケット花火

 

ロケット花火は空に向かってヒューンと飛ばして遊ぶ花火です。本当のロケットみたいに真っ直ぐ上に打ち上げられるのを楽しめます。

ロケット花火は音もなく上がり上空で破裂する「音ロケット」と、ピィーと音を鳴らしながら上がる「笛ロケット」があります。
音を鳴らしながら上空で破裂する「笛音ロケット」もあり多彩です。

ロケット花火の名前の由来であるロケットのように飛ばす秘密は、本体下部に付いている細長い竹ひごにあります。
この竹ひご部分のおかげで、着火してから本体から噴き出した推進力、つまり前に進もうとする力が一定方向に制御されるので、真っ直ぐ飛んでいくことが出来るのです。
凧あげの凧の足と同じ役割りと言えるでしょう。

勢い良く飛んでいくので、広い場所で遊ぶようにしましょう。

そ・れ・か・ら、決して人に向けて遊んではなりません!絶対にダメですよ!

まとめ

こうしてみてみると玩具用の花火にもいろいろな種類がありますね。

  • すすき花火は最もポピュラー
  • スパーク花火は演出などにも使える
  • 線香花火は儚い感じ
  • 手筒花火は迫力満点

など、それぞれの特色があってどれも楽しめそうです。

ひとつだけ共通することは、人に向けて遊んではいけません!ということでしょうか。

花火は火を使った遊びです。花火で遊ぶ際には消火用の水をしっかり用意して、周りに燃えやすいものがないかなどを確認し、人の迷惑にならないよう安全に楽しんでくださいね。

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