今回は当店で取り扱っている西の線香花火の『スボ手牡丹』のご紹介になります。
実際にやってみた動画と、燃焼時間や花火の様子をレビューします。
販売価格(税込): 650円 15本入り
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「スボ手牡丹」が西の線香花火と言われる理由
もともと最初に稲作の盛んだった近畿地方で、竹ひごや藁(ワラ)の先にゼラチンで練った黒色の火薬を付け、現代のように手に持つ物ではなく香炉の灰に立てて鑑賞していたのが始まりで、この様子が線香を立てているように見えた事から線香花火と呼ばれるようになりました。
なので、スボ手線香花火は、火薬を上に向けて遊びます。
一方、米作りが少なく紙すきが盛んな関東地方では、ワラの代用品として紙で火薬を包んで作られるようになりました。
それで、「西のスボ手」「東の長手」と言われるようになりました。
歴史としては、西のスボ手花火が長いんですね。
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西の線香花火「スボ手牡丹」のパッケージと大きさ
マッチ箱のような形で、線香花火が見えるように透明の蓋です。
シンプルなパッケージがシックです。
裏には、スボ手牡丹の由来などが書かれております。
昔ながらの物ですが、黒い火薬とワラがなんだかおしゃれに見えます。
長さは15〜16㎝あり、線香花火の中では短いものです。
持つところがワラなので太さがあり、さらに自然な質感が持っていてしっくりきます。
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西の線香花火「スボ手牡丹」の燃焼時間
下向き:48秒
上向き:41秒
意外にも下向きでは火玉が落ちたにもかかわらず、上向よりも燃焼時間が長かったのです。
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「スボ手牡丹」を上向きに持って使ってみた感想
上向きは火玉が大きい分、ダイナミックに火花が散る時間が長かったです。
着火してから火玉が落ち着くまで約12秒。
激しく燃えながらパッパッと火花を散らします。
写真に収まりきれないほど、広い範囲まで飛びます。
火玉が少し落ち着くと、10秒くらいは松の葉っぱのような火花がダイナミックに四方八方に飛び出します。
落ちそうで落ちない不安定な火玉が、徐々に手元の方に寄ってきます。
落ちないかな…とこちらの心配をよそに、火花はクライマックスに。
ここから約10秒、飛び散りる範囲は小さくなり、そして火玉がだんだん小さくなり自然に消えます。
着火してから約40秒間、なんともドラマチックな線香花火でした。
ただ火玉が大きいからか、持ってる手が火薬臭くなるので、上向きにする時はお香立てみたいな物に立てた方がいいかもしれません。
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「スボ手牡丹」を下向きに持って使ってみた感想
今度は下向きでやってみます。
やっぱり火玉が落ちてしまいますが、落ちた後の「散り菊」と言われる様子が長く見られ、こっちが好きな方も多いかもしれません。
着火してから火玉が落ちるまでの12秒は、ダイナミックに松の葉のような火花が激しく飛び出します。
残念ながら火花がポトっと落ちて、
「これで終わりか?」
と思っていると、今度はダイナミックさはないものの、1本1本の細くオレンジ色のスッとした明かりが四方八方に飛び出します。
筆ペンで書いたような強弱のついた光の線がとても綺麗です。
先ほどまではバチバチと激しく燃えていたところから一変して、静けさと共に約34秒間この様子を楽しむことができます。
しとやかな線香花火を楽しみたい時は、下向きで楽しむのもいいかもしれませんね。
西の線香花火「スボ手牡丹」の感想まとめ
線香花火は、近畿地方でワラに火薬を付けて香炉に立てて遊んでいたのが始まりです。
しかし江戸では藁が手に入りにくく、その代わりに和紙を使った「長手」が東の線香花火と言われ、ワラスボを使った「スボ手」が西の線香花火と言われるようになりました。
今では和紙を使った長手の線香花火が一般的ですが、「スボ手」は線香花火の元祖です。
おしゃれでかわいい線香花火なので、ちょっとしたプレゼントにもいいですね。
そして、上向きと下向きの火花の違いも是非楽しんでみてください。