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花火の撮り方と設定方法|花火師がこっそり教える裏技公開

花火の撮り方と設定方法|花火師がこっそり教える裏技公開

キレイな花火を見ているとどうしても写真に収めてみたくなりますよね。
でも、いざ花火の写真を撮ってみてもどうもイマイチな写真しか撮れない。

今回はそんな人のためにキレイな花火の写真の撮るために、カメラの設定と撮影の方法、準備するものについてお話していきます。

 

花火の撮影方法と設定

花火の撮影方法と設定

花火を撮影する場合は、日中に風景や人物を撮影するよりも難易度が高くなります。

ピント合わせは基本的にマニュアルフォーカスを使用し、ISOは100前後に設定しておきます。
F値は8~16で、大口径タイプのレンズを使用しましょう。

露光時間を長くするので、手ブレ対策が必須です。

カメラを固定することはもちろんですが、露光時間が60秒を超えるような場合にはカメラ本体の手ブレ補正機能をONにしておきます。
三脚でカメラを固定してケーブルレリーズでシャッターボタンを操作すれば、手ブレの影響を低減させることができます。

スマートフォンで撮影をする場合にも、イヤホンの音量調整ボタンをシャッターにできるカメラアプリを活用することができます。

花火の撮影方法

  1. 花火が打ち上がった瞬間にシャッターボタンを押します。
  2. そのまま露光を続けて光が消えるのを確認したら閉じます。
  3. トータルの露光時間は30秒~60秒程度が目安です。

 

花火撮影に必要なもの、事前の準備

花火撮影に必要なもの、事前の準備

花火撮影に必要なものには、

  • 撮影機材(三脚・カメラ・交換レンズ・予備バッテリー)
  • 荷物を置くためのレジャーシート
  • 飲食物
  • 虫よけスプレー
  • 懐中電灯

などがあります。

美しい写真を撮影するためには、場所取りをしなければなりません。

日中から場所取りをする場合には、飲み物や日焼けを防ぐためのアイテム(日焼け止めや日傘など)を用意しておくと便利です。
風下だと煙によって遮られてしまうので、風上の場所を確保することが大切です。

事前に数箇所の候補地を選んでおき、当日の天候をチェックしてから場所取りをするようにしましょう。

花火を撮影するためには、感度や露光時間を調整しておく必要があります。
花火の種類によって絞りを変えなければならないので、事前に市街地の夜景などを撮影してトレーニングをしておくと良いでしょう。

 

三脚はほぼ必須

三脚はほぼ必須

花火が美しい姿を見せてくれるのは、打ち上げられてからほんの一瞬の間です。

それに加えて暗闇で光量が少ない場所で写真撮影をしなければならないので、露光時間を長めに設定しておく必要があります。

露光時間が長いと手ブレの影響を受けやすくなってしまうので、カメラを固定するための三脚は必需品です。

三脚には自由雲台タイプと、ハンドルで操作ができる3Wayタイプの2種類があります。

どちらでも撮影ができますが、3Wayタイプの方が便利です。
三脚を使用する場合でも中央のパイプ(エレベーター)を伸ばし過ぎると手ブレが入ってしまう恐れがあるので、十分注意しましょう。

スマートフォンで撮影をする場合にも、手ブレを防ぐために必ず専用の小型三脚でカメラを固定しておくようにしましょう。

三脚を設置する場合には、場所取りをする必要があります。

 

手元を照らせるライト

手元を照らせるライト

花火を撮影する際は、周囲に街灯などの光源が存在しない場所を選べばベストです。

ただしそのような場所は真っ暗になるので、三脚を設置したりカメラの設定をするために手元を照らせる小型ライトを用意しておくと便利です。

使用する際は周囲にいる人の迷惑にならないようにするために、高出力のLED強力タイプの懐中電灯や広い範囲を照らせるランタン型のライトは使用しないように注意しましょう。

必要な時にすぐに手元を照らすことができるようにするために、キーホルダー型の小型ペンライトを常に身に付けておくようにすれば非常に便利です。
小型ライトがあれば花火大会が終了して撤収作業をしたり、帰りに足元を照らすのに使用することができます。

 

広角が撮れるレンズ

広角が撮れるレンズ

花火を撮影する場合には基本的に望遠レンズを使用しますが、最近は多くの花火を広範囲にわたり同時に打ち上げる演出が行われるケースも増えています。

そのため、広角レンズも用意しておくようにしましょう。
広角レンズを活用すれば広範囲の風景を撮影することができますが、安物のレンズを使用するとフレームの端の方に歪みが生じてしまうことがあります。

花火は「線」を美しく撮影することが大切なので、歪みの小さい広角レンズを用意しておくようにしましょう。

オートフォーカスを使用すると、花火以外物体(雲や遠くの山などの風景)にピントを合わせてしまうことがあります。
交換レンズを使用する際は、必ずマニュアルフォーカスでピント合わせがしやすいものを選ぶことが大切です。

 

撮影場所を確保

撮影場所を確保

花火の良い写真を残したいのであれば、撮影しやすい場所を確保することが欠かせません!

したがって、できるだけ早い時間に出かける必要があります。
しかし大きな花火大会では混みあっているため、広々とした撮影スペースを確保するのは簡単なことではないです。

三脚を使うのが望ましいですが、周囲の人に迷惑をかける場合もあるので注意しましょう。

基本的には座って撮影するのがマナーといえます。
最初から座ることを前提としておき、三脚を小型のものにしておくと持ち運びが楽です。

もし立って撮ることにこだわりがあるなら、あえて会場の最も後ろを選ぶと良いでしょう。
また、後ろに建物などがあって人がいないスペースを狙うという手もあります。

 

カメラのモード設定

カメラのモード設定

他のモードでも撮影は可能ですが、一般的に花火を撮るときはバルブと呼ばれるモードを使用します。

これはマニュアルモードに属するもので、撮影者がボタンを押しているときにシャッターが開いて撮れるというものです。
具体的な表示は商品によって異なりますが、一眼レフのカメラであればモード変更のダイヤルにローマ字の表記などがあります。

もしそのような表記を見つけられなくても、特殊な操作によって同等の撮影ができるカメラも少なくありません。

バルブモード移行一例

いったん通常のマニュアルモードを選んでください。
そしていつもより長めのシャッタースピードで撮影します。
具体的には30秒から伸ばしていくと、バルブという表記が出てくるケースも見受けられます。

露出の設定(重要!)

露出の設定(重要!)

被写体として花火はとても光量が多いため、露出のオーバーを防がなければなりません。

そのため一般的には撮影時に絞りは必須となりますが、回せきとよばれる現象も生じてしまうことが珍しくありません。
つまり露出のオーバーを防ぎつつ、回せきを避けることも重要なポイントになります。

もしサイドやホワイトバランスを調整しても、全体的に白いテイストになっているならオーバーしている恐れがあるので要注意です。
そのときはさらに絞ってから試し撮りをしてみましょう。

具体的にはF11ぐらいに設定してから、状況に合わせて絞っていくと良いです。

たとえばスターマインなど発数が多い花火の場合は、そこから2段階ほど絞ってみると最適になりやすいです。

 

ピントの設定

ピントの設定

ピントの設定は花火の撮影において最も重要といっても過言ではありません。

基本的にはマニュアルフォーカスでピントリングを回して調整します。

しかし上手くとりたいなら、オートフォーカスとの使い分けも行ったほうが良いでしょう。
ある程度の性能を備えているカメラであれば、オートフォーカスは花火にも対応しています。
とはいえ、そうであっても次々と散っていく花火にピントを固定し続けることは困難です。

したがって、いったんオートでピントを合わせたら、素早くマニュアルに変更して固定してしまいましょう。

ただし、せっかく固定してもピントが動いてしまうと意味がありません。
テープなどを用意しておき、フォーカスリングを止めておくのもひとつの手です。

 

あとはひたすらシャッターボタンを押すだけ

あとはひたすらシャッターボタンを押すだけ

以上の準備ができたら、あとはシャッターボタンをひたすら押すだけです。

どのようなテクニックを駆使しても、すべてがベストショットになることはありません。
特に素人であれば、ほとんどが失敗しているケースも多く見られます。

ただし自信をなくす必要はないです。
花火は被写体としては撮影しにくい部類に入るので、上手くとれなくても当然だからです。

したがって、何枚かに一枚は正しく写っているものがあれば良いと考えておきましょう。

狙って撮れるようになるには経験を積まなければなりません。
すなわち多くの人にとっては、できるだけ多く撮影することが大事なポイントになるのです。

花火に見とれてシャッターボタンを押すのを忘れないようにしましょう。

 

まとめ

花火の写真をキレイに撮るためには、

  • キレイな写真をとるには撮影場所が大切
  • ライトや三脚は必需品
  • マニュアルフォーカスでピントを合わせる
  • シャッター(露光時間)は60秒くらい
  • 露出オーバーにならないように露出を少しずつ絞る
  • とにかく沢山撮ってみる
  • 上手く撮れなくても気にしない

とういことを話してきました。

花火の写真をキレイに撮るのは本当に難しいです。
上記のことに気をつけながら、何回もチャレンジしてお気に入りの写真を撮れるようになって下さい。

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