打ち上げ花火｜スターマインの仕組みと尺玉の意味を知っていたらもっと楽しめる！

これからの時季、本屋さんやコンビニエンスストアで花火特集の情報誌を見かける季節になりますね。

どこの情報誌を見ても「スターマイン」「尺玉」という単語出てきますよね？

果たしてその意味をご存知の方はどのくらいいるのでしょうか？

今回は花火大会でよく耳にする「スターマイン」「尺玉」の意味などを深堀りしていきます。

スターマイン

必ずといっていいほど目につく「スターマイン」スターマインとは「速射連発花火」のこと。

いくつもの花火を組み合わせて短時間に数十〜百発の大量の玉を連続的に打ち上げる花火なんです。

スピード感があり迫力満点になるため、観客の反応も良いですよね。ゆっくりポツリ、ポツリとあがるものよりも、一気に大量の花火が上がるとお客様の歓声があがります。

ワイドスターマイン

さきほど、「スターマイン＝速射連発花火」をご案内しましたが、これを等間隔で設置した上で何カ所かで同時に、あるいは特定の順番で一斉に打ち上げる「スターマイン」のことを「ワイドスターマイン」と言います。

ワイドスターマインは相当に豪華で満足度の高いプログラムです。

複数個所から打ち上げることで、演出の幅がものすごく広がります。花火の大きさを変えたり、打ち上げ順を変えたり、一つおきに花火の種類を変えたりと様々なアレンジを加えることができるため、花火業者も想像の幅が広がりました。

最近では、音楽に合わせて打ち上げたり、特殊効果や照明などもアレンジしたりと演出も増えてきているので、花火を通して描き出される世界観は、ますます広がります。

尺玉

必ず耳にする「尺玉」。

日本の花火のサイズは、尺貫法の寸（約3.3cm）を基準として、サイズの小さい方から2寸玉(直径 約6cm)～8寸玉(直径 約24cm)、そして尺玉（1尺…直径 約30cm）となり、徐々に大きな玉となっていきます。

サイズが小さな花火ほど打ち上がる高さも低くなり、花火が開く時のサイズも小さくなります。逆に、大きければ大きいほど打ち上がる高さも高くなり、花火が開くサイズも大きくなります。

尺玉ですと打ち上がる高さが約３３０ｍ、花火の開く大きさは半径が約１６０ｍとなります。３３０ｍという高さは東京タワーとほぼ同じ高さで、さらに直径３２０ｍほどに広がるのですから、まるで東京タワーをスッポリと囲んでしまう大きさになります。

かなりの大きさですね。

現在、日本では二尺、三尺、ギネスにも認定されている四尺玉まで打ち上げられています。

四尺玉になると打ち上げ高さはなんと！７００～７５０mになります。花火の開く大きさは直径７００～７５０mにもなるんです！

びっくりですよね！

さいとう

大きい玉のほうが高く上がるなんて不思議だと思いませんか？

なぜそうなるのか。

玉のサイズが大きくなればなるほど、花火玉を打ち上げる為の火薬を増やしているから高く打ち上がるんです！

その他にも、花火玉の導火線を長くしたりして花開く高さも調整されているんです！

日本で四尺の花火がご覧いただけるのが新潟県片貝町の片貝まつり（毎年9月9日、10日におこなわれます）です。その他、関東では埼玉県鴻巣市でご覧いただけます。

今年は10月13日(土)に開催します。

ご興味のある方は是非！

生の大玉花火を見て下さいね！

まとめ

聞き覚えのある「尺玉」や「スターマイン」の意味をまとめてみました。いかがでしたでしょうか？意味はわかりましたか？

花火には細かな呼び方や、分類の仕方があります。

花火大会で使用される花火玉の大きさを決める時は、予算と法律で定められた「保安距離」によって決めていきます。ですので、予算があって、広さも十分あるところでは、大きな花火が打ち上げられますが、都心部などで開催される場合には、たとえ予算はあっても小さな花火玉になる場合もあります。

事情がわかると、花火そのもの以外にも、会場の状況からさまざまな推測もできて楽しめそうですね。

花火大会の参考になれば幸いです。

個人でスターマインや尺玉が頼めるのご存知ですか？